ティッセン・ボルネミッサ国立美術館からインスピレーションを得た限定作品
スペインで最も重要な美術館のひとつであるティッセン・ボルネミッサ国立美術館のために特別にデザインされたという共通項がありながら、それぞれまったく異なるポーセリンのコレクションをご紹介します。
スペイン屈指の美術館であるこの美術館は、ティツィアーノ、ルーベンス、レンブラント、ゴッホ、ピカソ、カンディンスキーなど、西洋絵画の巨匠たちの代表作を所蔵しています。この美術館に所蔵されている、1505年にカルパッチョによって描かれた作品「風景の中の若い騎士」と、1925年にソニア・ドローネによって描かれた作品「SIMULTANEOUS DRESSES」から発想を得て、このポーセリン作品が作られました。

「風景の中の若い騎士」
(1505年)、カルパッチョ作「風景の中の若い騎士」
(1505年)、カルパッチョ作ルネサンス期のヴェネチア派の巨匠が描いたこの作品は、鎧を着た騎士がポーズをとっている作品で、騎士のまわりにはもう一人の騎士や建物、植物、多くの動物などが細かく豊かに表現されています。


「SIMULTANEOUS DRESSES」
(1925年)、ソニア・ドローネ作「SIMULTANEOUS DRESSES」
(1925年)、ソニア・ドローネ作Woman I、Woman II、Woman IIIは、ソニア・ドローネ作絵画、「SIMULTANEOUS DRESSES」に着想を得た3つの作品です。パリを拠点とするウクライナ生まれのソニア・ドローネは、抽象芸術と20世紀初頭の前衛芸術の先駆者の一人でありながら、ファッションデザイナーというもう一つの顔もありました。具体的には、絵の中に登場する3着のドレスのうちの1着は、ハリウッドスターのグロリア・スワンソンのためにデザインされたものです。

この3つの作品が、機能的な磁器のオブジェになりました。ボトルとそれぞれのグラスは、インスピレーションの源であるドレスのフォルムと、原作を支えたキュビスムとアヴァンギャルドの精神を表現しています。強烈な色彩とピュアで幾何学的なフォルムが魅力的な作品です。